うつ病になった人には、どのように接したらいいの?




どうも、たけるです。
先日、「躁とうつ」というタイトルの記事を書いたのですが、
病気に関してはある程度分かっていても、それは患者さんが感じることであって…
周囲のご家族や友人の方には理解しがたいことだと思います。
今回は僕の経験を基に、接し方のコツをお伝えしていきます。

頑張れ!は禁句

「もうダメだ…しんどすぎる」
という言葉、一度は聞いていませんか?
うつ病を患った方の周囲のみなさんなら分かるはずです。
そんな時、どういった声掛けをしますか?
誰かが落ち込んでいる時。
勇気づけたくなりますよね!
「大丈夫だよ!」「頑張ろ!」 

…逆効果なんです(;_;)
鬱々している人にとって、
この言葉は胸に突き刺さり…
更に自身を追い込む原因となります。
頑張ろう!と言いたくなる気持ちも十分分かっています。
でも…これが辛いのですよ…
本人は生きるだけで精一杯。
そんないっぱいいっぱいの時に更に追い打ちをかけられると…?
そうです、潰れちゃいます。
最初に戻りますが、
うつ患者にとっての「しんどい」は言葉では言い表わせられないような辛いものです。
そこで「頑張れ」なんて言われちゃったら、もうどうしていいか分かりません。
でもこんなことは気づかない人が半分以上占めています。
例えば…僕の家庭では「しんどい」が禁句になったことがあります。
お前がしんどいしんどい言ったら周りもしんどくなる。みんなもしんどいんだからお前も頑張ろうや。

はい、最悪の例です。(笑)
でもうつ初期の頃は本当にこんな感じでした。
甘えなどではありません。追い込んでくる病魔と闘っているのです。
なので、「しんどい」と言っているのを見かけたら、
「しんどいね。一緒に一歩ずつ乗り越えられたらいいね。支えるからね。」
…というようなニュアンスで声をかけてあげてください。
本人は絶望の海で溺れているのですから…浮き輪を投げるような感覚で。
よろしくお願いしますm(_ _)m

「消えたい」

これも一度は聞いたことがあるはずです。
本人が独りで抱え込んでしまっているなら別ですが…
「うわぁーテストやんー勉強してない消えてぇー」
とは次元が違います。
ここまでの流れをみていると、特別扱いしているように感じるかもしれませんが…
決して特別ではありません。むしろ苦しんでいるのですから、健常者の方よりもかなりのハンデがあります…
絶望の中、真っ暗闇のトンネルから抜け出せないのです。
夢や希望さえも消え去ってゆく…何をしていても楽しくない。
これまでの趣味は何処へ…
うつの方の脳内はこんな感じです。
もう生きている価値さえもを見いだせなくなります。
ここから…「消えたい」につながるのです。
叔父
いのちを絶ちたいなんて軽々しく言うな!!
生きたくても生きられない人はいっぱいいるんやぞ!
贅沢なこと言うな!
と言われました(・∀・)
これもうつ初期の頃の話ですね。
実体験ばかり挙げてすみません…(笑)
でもこれが現実。
生きたくても生きられない人がいる。知ってます。
うつの方は「生きたくても消えたくなる」のです。
矛盾を感じるかもしれませんが、実際のところこんな感じで…
鬱々していない時は「消えたい」なんてあまり感じません。
でもうつ期に突入するとだめになってしまうのです…
これも実際に体験した人にしか分からない辛さです…
だから「消えたい」と言っている方にキツく言うのではなく、

「消えたいくらい辛いんやね
気持ちを分かってあげられなくてごめんね
でも必ずトンネルから抜け出せる日は来るからね!
少しでもチカラになれたらいいな!」 
のような感じですかね。
本当にメンタルが弱っているので、若干過保護な言い方でも良いかもしれません。
ただ、深入りしすぎると巻き込まれてあなたまでしんどくなってしまう可能性があるので…注意してください!これだけは本当に。
余裕のある時で良いのです。少しだけ手を差し伸べてあげてください…!
はじかれる事もあるかもしれません。そういった時は静かに見守り、少し落ち着いたかな…?という時に一言かけてあげるだけでも大分変わると思います。
場合によっては、本当にいのちを絶つ行為に及んでしまうこともあります。
さすがにその時は止めてあげましょう。
ただ、止め方も難しくて…

「お前がいなくなったらどれだけ辛くなるか分かる
もっといろんなところ行ったり、楽しもうよ。
今は楽しさなんて感じられないかもしれないけれど、絶対変われるから!」
のようにある程度冷静さを保てるとベストです。
お互いに興奮状態になってしまうと余計にリスクが高まります。
僕の場合はそうでした。
また、そういった行為に及んだ時は、可能であれば主治医の先生等に連絡を入れてあげてください。
入院などの措置を考えてもらえるはずです。
やっぱりいのちは大切です。
うつの時は、その大切さでさえも分からなくなります。
あなたの一言でその大切さに気づくことができるかもしれません。
僕の場合は主治医のたった一言で目が覚めたように変わりました。
「消え去りたい」はその方の
本当の本当の気持ちではない!ということは理解してあげてください。
このことだけでもいいので、頭の片隅に入れて接していただけると幸いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
こんな感じで接するのにかなり疲れると感じるかもしれませんが、ご理解いただければ…と思います。
僕自身も、うつ発症後1年経ってようやく母から理解されるようになってきました。
完璧に理解する!というのは無謀です。そこまで徹底して接してしまいますと、あなた自身もしんどくなってしまうので…
「適度な距離感を保ちながら」 
というのがキーポイントかもしれませんね!
深入りしすぎず、でもある程度は近づいて手を差し伸べる…
というかなり難しい人間関係になってきますが、うつ病患者も人間関係は億劫でして…
 
うつ=メンヘラ、頭おかしい

といった概念が未だに世間に残っているため、生きづらい現状です。
そういった事もあるため、人と話すのが極端に苦手になったりするのです。
そこから対人恐怖症や社交不安障害が併発することもあります。
もちろん逆も…
そういった精神疾患に対する世間からの見方が変わっていけば、もっと日本は発展していくのかもしれないなぁ、、と思っています。(勝手に)
といった感じで長くなるので、この辺で終わります!
他にも接し方で知っておいていただきたいことはあるので、
また記事にするかもしれません。
長文乱文失礼しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
以上たけるでした。
質問等も受け付けていますのでお気軽に♪



本を出版しました!
心に芽生えたクローバー

幼稚園生から22歳になるまでに起こった苦難や葛藤を記したストーリー。いじめ・不登校・精神疾患・通信制高校転学など、様々な経験をしてきました。そんな絶望の沼から抜け出し、人生が希望に変わった軌跡を綴っています。







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