『眼球上転』という副作用の体験談。




こんにちは!丈瑠(@clovers_life)です。

僕は精神疾患で毎日お薬を飲んでおります。
酷かった時期は8種類以上。

今は少し減り、種類も変わり長く飲み続けています。

さて、薬には「副作用」が付き物…。
こころのお薬にも様々な副作用があります。

その中でも、今回は『眼球上転』についてお話したいと思います!

注意
あくまでも僕の場合なので参考までに…!

まず眼球上転って?

多分疑問に思う方が多いはず。
でも簡単です。名前の通り、『視線が勝手に上を向く』んです。

黒目が上に吊り上がっている状態。つまり前を向けないんです…
白目を向く。戻らない白目みたいなイメージです…

難しい言葉でいうと、『錐体外路症状』のひとつです。

錐体外路症状(すいたいがいろしょうじょう)とは、錐体外路の障害で生じた症状である。錐体外路は、錐体路以外の全ての中枢神経系の経路のことで姿勢・運動に対する基本的かつ無意識的な運動をコントロールし、運動が円滑に行うことができるように筋緊張などを調節している。自分の意思とは関係なく症状が出現し、不随意運動による症状と筋緊張の異常を認め、明らかな運動麻痺が無いことが特徴である。
看護roo!より引用

『パーキンソン病』という言葉を聞いたことがある方なら、なんとなく「あぁ」ってなるかも。

僕の場合、どの薬が影響しているのかが分からなかったのですが、『エビリファイ(アリピプラゾール)』やその他抗精神病薬・一部抗うつ薬で起こりやすいようです。

僕の眼球上転

学校

中退した高校の文化祭に呼んでいただきまして、その終わり際。
クラスで集まる時間があって、そこで目が…クッと。

たける
えっ…

前が向けない。なんで。目が完全につり上がってる。目線を下ようとしても下がらない。
周りからしたらただの頭おかしいやつ。元クラスメイトの視線が気になる。どうしようどうしよう。

とにかく前を見るには頭を90度下げなければいけない。それこそヤバいやつ…でもそうするしかなかった。睨んでるみたいな顔の角度。

もう、これ以外に前を見る方法はない。

悲しかった。なんで…なんでこのタイミングでこんなことが起こるの!

早めに抜けて、学校を出た。
でもまだ治まるはずもなく。前を走る車も見えず。
ずっと90度お辞儀した形で歩いた。

たける
いてっ!!

電柱にぶつかった。だって…見えないんだもん。

分かる。歩いても視線だけは感じる。
本当は『助けてください』って言いたい。

でも『眼球上転』なんて知ってる人いないでしょ…医者でもあるまいし。
駅員さん、気づいてほしかった。でも、気づいてくれなかった。
休ませてほしかった。

ホームから落ちそうにもなったが、なんとか帰宅した。
悲しくて悲しくて…とりあえず落ち着くまで、ずっと横になっていた。

旅行先

友人と旅行へ行った。電車に乗って遠くまで。

とても楽しい…けど、初日の途中から様子が変わった。

たける
あっ…目が…

眼球上転だ。やめてくれ、大切な思い出を壊さないで…

とにかく周りの目が気になるから、タオルで目を隠した。
そして人の少ないところまで友人に誘導してもらった。

まともに観光できるはずもなく、少し休ませてもらった。

そしたら…ちょうど断薬した薬の離脱症状が出始めた。
吐き気だ。ひどすぎる。目も上向いて吐き気もして…

熱中症の心配より、こちらの心配をしなければいけない。
薬局を回ったが知っているはずもなく、とりあえず胃薬だけ飲んでホテルのベッドで横になった。

友人には本当に申し訳ないことをした。
でも、最終的に「楽しかった!」って言ってもらえて本当によかった。

どういう時に起こりやすい?

  • 緊張している時
  • 不安な時
  • 疲れている時

が一番多いかと。
若干の緊張で起こることもあるので、本当に気が抜けないです。
自転車を運転したりするときは怖かったなぁ…

対処

とにかく、静かな落ち着くところで横になって目を閉じて休むしかないです…
僕はそうするしかなかった。

お薬は頓服として一応あります。
僕の場合は『アキネトン』という抗パーキンソン病薬(抗コリン薬)を頓服として処方されました。

ただ、できる限り飲まないように言われました。どうしてものときだけ。
「耐性がつくから」だそうです…

たける
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬でも『筋弛緩作用』があるから効くんじゃないか…?

と思い、主治医に提案をしてみました。
すると、それも一応あっているとのことで、こちらも飲みすぎないようにとは言われましたが、『レスタス(フルトプラゼパム)』を処方してもらいました。

注意
ベンゾジアゼピン系抗不安薬も『耐性』や『依存性』が現れるので、飲み過ぎは控えたほうがよさそうです。

最後に

本当にしんどいんです…白目向いて歩いているところを第三者目線で考えてみたら、もう外出が怖くなってしまいました。
今では「薬」というよりは別の方面で眼球上転しそうになっていますが、あの時ほどではありません!

もしお薬の副作用でここまで書いたような眼球上転の症状が出ているようでしたら、主治医の先生に伝えてみてください。

少しでも症状がマシになりますように。そしてお薬をやめられる日が来ますように。
ぼちぼちいきましょう🍀




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心に芽生えたクローバー

幼稚園生から22歳になるまでに起こった苦難や葛藤を記したストーリー。いじめ・不登校・精神疾患・通信制高校転学など、様々な経験をしてきました。そんな絶望の沼から抜け出し、人生が希望に変わった軌跡を綴っています。







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