どうも、丈瑠(@clovers_life)です。
僕は小3の頃から『お腹』の症状に悩まされていました。
数年間耐えてきましたが、やっぱり限界が近いということで、若干精神のことも診てくれるような小児科を紹介してもらい、お話を聞いてもらいました。
そこで初めて『過敏性腸症候群(IBS)』の診断が下りました。
それからの日々…
僕はあだ名が「トイレマン」になるほど。
人それぞれ症状は異なってくると思いますが、僕の体験談を交えつつ、過敏性腸症候群(以下『IBS』)についてお話ししていきますね!
■目次■
まず、IBS(過敏性腸症候群)ってなに?
最初に『お腹』の症状といいましたが、名前の通り『腸』に症状が現れます。
過敏性腸症候群は大腸に腫瘍や炎症など症状の原因となるような病気がないにも関わらず、おなかの調子が悪く痛みが続いたり、便秘や下痢などの症状が数ヵ月以上にわたって続く消化管の機能障害の疾患。排便することで楽になる腹痛と、下痢や便秘などの便通異常が主な症状である。ストレスが症状を悪化させる要因の1つと考えられている。
Doctors Fileより引用
『ストレス』が要因になりやすいんです。
不安や緊張でお腹が痛くなること、ありませんか?
それが長く続いたりするものがIBS、といった感じで捉えてもらえれば分かりやすいかと…(簡単に言えば)
僕もストレスからお腹に来たようです。僕のパターンも後ほど少しお話しますね。
IBSの原因は、実ははっきりとは分かっていません。ですが、最近の研究では、ストレスで腸が過敏になってしまうことが主な原因とされています。
ストレスを感じると、ストレスホルモンが脳から腸へ伝達され、その刺激で腸の蠕動運動(波打つように肛門方向へと食べ物を送り出す動き)に問題が生じます。
すると、腸が強く収縮して下痢になる、また過剰に収縮した結果腸が狭くなって便秘になる、といった排便の異常や、腸管にガスが溜まるために起こる腹部膨満感、また腸が過敏になることで痛みを感じやすくなるために起こる腹痛などの、IBSの症状が出てきます。
鶴町クリニックHPより引用
日本人の7人に1人がIBSに当てはまるとも言われており、比較的若い年代で多く見られているようです。
思っていたより多いのではないでしょうか?
IBSは分類がある
IBSには基本的にはパターンがあって、4つに分類されます。
- 下痢型
- 便秘型
- 混合型
- 分類不能型
下痢型
名前の通り、下痢が続いたりすることが多いです。
便意が突然襲ってきます…それも下痢なのでかなり苦しい。
通勤・通学ラッシュ時の電車が不安だったりする方も多いですね。
といった感じで、途中駅を飛ばす電車に乗ることができず、少し早めに家を出て各駅停車で通勤通学する方の声もよく聞きます。
トイレが近くになかったり、場所を把握できないところへ行くのも不安になって、外出が苦手になるケースももちろんあります。
その他にも、
- お腹が張った感じ
- 残便感
- 腹痛
- ガスの症状
などの症状が現れたりします。
便秘型
名前の通り…便が出にくくなって、溜まった感じがとてもつらいんですね。
便秘が続く方はよく聞きますが、それがストレスによるものなら、IBSの症状かもしれません。
出たとしても硬くコロコロした感じで、お尻に負荷をかけてしまいます。
そのため痔になるケースも多々あり、ウォシュレット(温水便座)などがないと苦しかったりもします。
その他にも、
- お腹が張った感じ
- 残便感
- 腹痛
などの症状が現れたりします。
混合型
下痢型・便秘型の両方の症状が現れます。
便秘と下痢を交互に繰り返し、トイレにこもったり逆にトイレに行かない日があったり。
分類不能型
上の3つに分類される症状ではない場合は分類不能型になります。
ガス型
4つには入りませんが、主にガス(おなら)が漏れる症状が現れる方もそう少なくありません。
そういった方は『ガス型』とも呼ばれています。
- おならが頻繁に出る
- おならが我慢できない
など、ガス症状が主に現れます。
授業中や会議中などの静かな空間、エレベーターや電車などの密閉された空間にいると、
と、過度の不安に襲われることもあります。授業も頭に入ってこないようなことも…
もちろん…
分類されるとは言いましたが、実際のところ全部の症状が出る方だっています。
主にこれだけども、他の症状も結構ある。僕もそのタイプでした。
だからどの症状の苦しさも分かるんですよね…
多分同じように共感してくれる人も多いはず。
精神症状
こういった身体症状によって、精神が不安定になることも多々あります。
抑うつ気味になったり、過度の不安で日常生活に支障をきたしたり。
不眠などの症状も現れることがあります。
そこでよく聞くのが『セロトニン』です。
後ほどお話します!
僕の場合と経緯
少し僕のお話をさせてください。
小3の頃から、学校で気を張りつめる日々だったんですね。
担任から放たれる怒りの声。僕がいつもターゲットになり、それに怯えながら日々すごしていました。
特に大きかったのが『給食』でした。
幼稚園の頃からみんなで食べるのはあまり得意ではなかったのですが、小学校に入ってからそれがひどくなりました。
そこで追い打ちをかけたのが小3のときの担任の先生。
僕はもう、『学校に行きたくない』気持ちで毎日苦しかった。
でも不登校にはなれなかった。
嫌でも学校には行かなければならず、毎朝トイレにこもる時間が長くなって、
そんな日も多々ありました。金曜日の夜は少しだけ安定するんですけどね!土曜の夕方あたりから、お腹が乱れ始めます。
そして小5のとき。学校でお腹が限界を迎えてしまいました。
そう、失禁ですね。トイレの手前でした。
もうパニック状態で、どうしていいか分からなかった。それ以来、更にお腹にフォーカスが当たって…
みんながトイレから居なくなったスキを狙って…こもることが多かったです。
中学校ではそう上手くはいかず、漏らすなら入ったほうがマシだ…と思い、個室にこもりました。
でも、扉の上は空いているんですね。中を覗かれました。
その日からのあだ名が『トイレマン』になったわけです。(冒頭にも書きましたね)
もう、怖くてトイレに行けなかった。でも我慢もできないし…
お昼休憩の時に、ごはんは食べずにトイレに向かった日も多々ありました。
苦しいですよね。
ただ、今はだいぶ落ち着き、たまに調子が悪くなるくらいで。
過度のストレス環境から脱出できたのは大きいかもしれません。
どういう人がなりやすい?
はい!暗い話はこの辺にしておきましょうか!!(笑)
(共感できる方いるかな…?)
上のほうでも散々書いていますが、やはり『ストレスを感じやすい人』ですね。
- 真面目
- プレッシャーに弱い
- 追い込んでしまう
- 頑張ろうと無理してしまう
- 『優しい』とよく言われる
- 『しなければいけない』思考が強い
- 不安になりやすい
もちろん生活習慣の乱れなどでも変わってきますが、こういった性格の方がIBSを発症しやすいようです。
予防や治療
予防や対策に関して、心理療法や薬物療法などいろいろありますが、
まずは生活習慣の改善。
三食のバランス(大事)やできるだけストレスに晒されない環境づくり、そして十分な睡眠など。
お酒や刺激物は控えるように言われている方も多いかと思います。
その後、整腸剤や抗コリン薬などの薬物療法。
IBS持ちの方は『イリボー』とか『ブスコパン』とか聞いたことありませんか…?(有名かも)
ストレッサーを上手く処理できるようになるような心理療法も、カウンセリングや診療で行うことがあります。
これはセルフで学んで実践していくこともできるので、症状で困っている方はいろいろ調べて試してみるといいかも…?
ちょいと補足っ
ちなみに…「精神症状」のところでちょろっと書いた『セロトニン』ですね。
『セロトニン』はうつ病の人の治療でよく聞く言葉ですが、実は『セロトニンの約9割ほどはお腹で生まれる』って知っていましたか?
『セロトニン』と『セロトニン受容体』が結びつくことで、腸の運動に異常が起こり、下痢や便秘を引き起こすようです。
知っておくといいかもっ。
最後に
IBS…本当にしんどいですよね。
IBSでなかったとしても、お腹の症状ってつらいですよね。
でも、ストレッサーに対する見方や思考のベクトルを自分で変えていったりすることで、
”IBSと『闘う』” から『付き合う』に変わることだってあります。(僕の場合です)
そういうのって、真面目な人ほど難しいところではありますが…(汗)
そしてIBS当事者ではなく、周りにそういう人がいる方も読んでくださっているかもしれません。
周りにお腹を痛めていたり、よくトイレに行っている方がいる時、優しく配慮してもらえたら嬉しいな。
会食の場合、トイレに近い席に座ってもらうとか、
外出の時は、トイレ休憩を挟んだり。
安心して外出できるような小さな心配りが、きっとその方にとって大きな支えになるはず。
いつかお腹にフォーカスを当てすぎなくてもいい日がきますようにっ。
『お腹さん、よろしくね!』
おわり